一言でいえばエフェクチュエーションとは現代のカウンターカルチャーである!!!
あらゆる意思決定に論理的思考が大切だと叫ばれている昨今ですが、そんな考え方に疲れた方も多いのではないでしょうか?
論理的に考えれば考えるほど行動ができなくなると思います!
そして、論理というのは未来に対しては無力と言っても過言ではありません!
なぜなら、、、をこの記事では紹介していきますね!
「起業したいけど、どうやって始めればいいんだろう?」
「不確実な状況で、どうやって意思決定すればいいんだろう?」そんな悩みを抱えていませんか?
今日は、そんなあなたの悩みを解決する可能性を秘めた「エフェクチュエーション」という考え方をご紹介します。
- この記事はこんな人にオススメ
- 新しい挑戦をしたい人
- 頭ばかりで行動ができない方
- 失敗が怖い方
エフェクチュエーションの解説
エフェクチュエーションとは
エフェクチュエーション 市場創造の実効理論 サラス・サラスバシー/著 加護野忠男/監訳 高瀬進/訳 吉田満梨/訳
エフェクチュエーション(effectuation)とは、Saras Sarasvathy(サラス・サラスバシー)という起業家精神研究家が提唱した起業家精神や意思決定に関する新しい考え方です。
従来の「コーゼーション(causation)」という目標達成型の考え方とは対照的に、エフェクチュエーションは「手段」から始まり、柔軟に目標を設定していく方法論です。
TEDでのプレゼンテーション動画がYouTubeにあったので見てみてください!
著者が起業家へのインタビューをするフィールドワークの中で見つかった共通点を
下記で紹介していきます!
エフェクチュエーションの5原則
手中の鳥の原則(Bird in Hand Principle)
最初に紹介する手中の鳥の原理というのは現在持っているリソース(知識、スキル、人脈)を活用してスタートするということです!
現在の自分の強み、学んできたこと、関わりのある人を最大限に活かして行動を開始します!
例)
たとえば、あなたが飲食店を始めたいとします。
コーデーションの場合=>専門学校に通い、飲食店でバイトをし実力とお金を蓄えて開業します。
エフェクチュエーションの場合=>まずは間借りや低い家賃の居抜きをを探しとりあえず開業します。そして、料理のクオリティーが低ければ本やYouTubeなどで学び改善をしていくという手法を取ります!
という風に、ステップを踏んで段階的に物事を進めるコーデーションとは対象的に
エフェクチュエーションはまずは自分のできる範囲で開業してみて、その後にでてくる課題を解決していくという手法を取ります!
準備が整ってから走り出すこととは対象的に、
走りながら考えるという従来とは逆の発想だね!
許容可能な損失の原則(Affordable Loss Principle)
続いての原則である許容可能な損失の原理は最大利益を考えるよりも、どれだけ損失を許容することができるかを考えるということです!
例)
たとえば、あなたが起業したいとします!
その際通常は、この事業の市場規模はどのくらいだろう?競合する会社はどこだろう?ならばこれくらい利益を出せるだろう!というステップで最大利益はどのくらいかを分析し、意思決定をします!
しかしエフェクチュエーションの場合、まずは私の許容できる最大損失はどのくらいだろうか?というところからスタートします!
I am prepared for the worst, but hope for the best.(最悪を想定し、最善を尽くす)
Benjamin Disraeli(イギリス首相:ベンジャミン・ディズレーリ)
最悪の状況を想定して、許容できるか否かで意思決定をするということですね!
一昔前に堀江貴文さんが口にしていた”想定内”という言葉も
最悪を想定しているからこそ出る言葉ですね!
クレイジーキルトの原則(Crazy Quilt Principle)
クレイジーキルトの本来の意味は、
大きさや形、色、柄が異なる布をパズルのように縫い合わせて作られた1枚の布で、土台布の上に不規則に布を縫いつけ、刺繍(ししゅう)を施したキルトのことです。
https://growup-recruit.com/education/effectuation-2
つまり、自分を一つのパーツとして捉え利害関係のある無しにかかわらず周りと協力し、価値を想像していくということです!
例)
たとえば、わたしが勤めている会社にはエンジニアしかいません。
弊社はデザイナーを外注することで協力しWeb制作事業を行っています!
このように、全て自分自身で解決することもできますが、エフェクチュエーション的な考えは周りの人に助けてもらい、時には協力しながら物事を進めていきます!
この原則で真っ先に思い浮かんだのがルフィです!
自分の苦手なところを仲間に補ってもらい、
時にトラファルガー・ローのようにかつての敵とも協力し
物事を進める姿はとても参考になりますね!
レモネードの原則(Lemonade Principle)
アメリカでは下記のような、ことわざがあるそうです!
When life gives you lemons, make lemonade.
(とても酸っぱい)レモンを差し出されたら、(甘い)レモネードを作りなさい。
つまり、予期せぬ困難に出会ったと時にそれをチャンスへ変える方法を考えなさいという風に、わたしは解釈してます
困難を困難のままにせず、困難だからこそ生み出されるなにかに期待したいですね!
困難が訪れなければ生まれなかったアイデアとの出会いに期待する姿勢こそが、エフェクチュエーションに根付いている考え方ですね。
飛行機の中のパイロットの原則(Pilot-in-the-Plane Principle)
飛行機の中のパイロットの原則とは不確定な未来に対して今自分がコントロールできることに100%集中することです
定数ではなく変数を動かす
森岡 毅
わたしたちの悩みには2種類あります!
それは自らが解決できることと、出来ないことです
不確定な未来という自分では解決できないことに対して、臨機応変に自分ができることを確実に行っていく姿勢がエフェクチュエーションの核です。
とにかく走り出す!問題は起きてから考えるという姿勢が大事なのかもしれませんね!
エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」 [ 吉田 満梨 ]
エフェクチュエーションとコーゼーションの違い
ここでエフェクチュエーションとコーぜーションの違いについて解説します!
「コーゼーション(Causation)」とは掲げた目標に対して階段を設定し、段階的に手段を決めていく手法のことです!
ビジネスではしばしばKGI(Key Goal Indicator)やKPI(Key Performance Indicator)という言葉が使われます!
これはコーぜーション的考え方による意思決定の代表的なもので、最初に目標をまず設定します!
メリット:見込まれる結果がわかっている状況において成果を把握しやすい。大企業経営などでよくみられる。
デメリット:不確定要素が多い状況において対応しにくい。状況変化の多い場合手段を変えていかなければいけないため当初の計画があまり意味をなさない。
まとめ
エフェクチュエーションは、不確実な状況下での意思決定に新たな視点をもたらす考え方です。
「手中の鳥の原則」「許容可能な損失の原則」「クレイジーキルトの原則」「レモネードの原則」「飛行機の中のパイロットの原則」などの原則を理解し、実践することで、より柔軟で創造的な問題解決が可能になります。
特に特出すべき点は起業家が事業をスタートする際に上記で紹介した原則があったということです!
つまり、事業がうまくいく未来が見えたから始めたというわけではなく、いわば衝動のようなものからスタートし、事業が大きくなるにつれて計画的なコーゼーション(causation)にシフトしていったという経緯です。
起業を考えている方、新しいことに挑戦したい方、そして不確実性と向き合う必要がある現代を生きる全ての方にとって、エフェクチュエーションは非常に有用なツールとなるでしょう。
この考え方を日々の意思決定に取り入れることで、予期せぬ機会を掴み、また失敗も少しは楽しめるようになるかもしれません。
エフェクチュエーション 市場創造の実効理論 サラス・サラスバシー/著 加護野忠男/監訳 高瀬進/訳 吉田満梨/訳
ここで私が実践する。困難にであったときに言う自分への魔法の言葉を紹介して終わります!
楽しくなってきたぞー!
違った視点から困難を捉えるきっかけになるかもしれませんので皆さんも使ってみて下さい!
以上太郎でした〜!
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